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時と季節によって
その表情を変える
山海の庭

庭の鑑賞

庭の鑑賞

南は阿讃山脈の連山
北は瀬戸に浮かぶ島々

圓通寺前庭の意匠、造園の施工は故野崎太孝氏によるものです。
野崎氏は文理大学やタダノの庭を一手に手掛ける香川県内有数の造園師で、縁あって当寺に造園をいただき、平成11年に完成しました。
浄心門(西門)より本堂に真っ直ぐ石畳が敷かれ、その南側に阿讃山脈の連山をなぞらえ、苔の生えた山頂には黒松、南端には高野槙、二本の沙羅双樹があります。
北側には瀬戸に浮かぶ島々に模して七つの景石が並べられ、その一つは人の丈程もあり、幾重にも層をなし苔むしています。これらは奈良の川底に在ったもので、県内にはその類はなく、京都の白河院に一つ見たことがあるという名石であり、五葉の松、柊南天、山茶花も植えられています。
これらの木々や花は季節によって色合いを変え、訪れる方を楽しませてくれます。

寺院と庭園は、一体のものです。
真言密教が高野山の山岳に、宗教的空間を構成して、我が身の妄執を捨て、自然との一体化を求める深い境地を作りました。
また中世、作庭の祖といわれる夢窓疎石が「庭には仏法の教える真の世界、悟りの法界を直視する」という言葉を残しています。
圓通寺にお詣りし、この庭に立つことで、様々な葛藤や心の乱れから離れ、自分の存在を確かめ、喜びや心の和らぎを感じる、そんな空間であることを願っています。