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寺院の歴史

【創生】
開基は奈良時代の行基菩薩です。
推古天皇の頃、創建の志度寺において、江戸時代、七つの坊の一つ「西林坊」として堂宇が建立され、以来塔頭として発展を共にして来ました。
【中興】
開山は今から四百余年前、江戸時代の初めの明暦年間、志度寺の住職であった宥忍和尚が、自らの隠居所として西林坊に移って再興、以来歴代住職の隠居所となります。
江戸時代の中頃に志度寺より独立、西林坊を改め福聚山世尊院圓通寺と号しました。
その後の安永年間(二百五十年前)に観音堂(現在の本堂)を建立し、京都よりミニながら西国三十三か所霊場の各ご本尊を招聘、補陀洛観音浄土として奉祀し、現在に至っています。
【近年】
本堂階下の位牌堂は、当地出身の渡辺弘行先生作のブロンズ聖観世音菩薩を中心に七観世音菩薩を奉祀し、観音浄土としています。
平成9年に完成した本堂正面の西門『浄心門』は、現代の名工「植村旭峯」氏による彫り物をあしらった姿門で、小振りながら素晴らしい総欅造りの薬医門として一見の価値があります。