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厄を除けて
福を招く
込められた願い

圓通寺西門の化粧瓦

現在では、瓦屋根というと日本の伝統的な屋根と思われがちですが、飛鳥時代に中国より寺院建築の技術と共に伝来しました。
当時の「瓦」といえば「本瓦葺き」。丸瓦と平瓦を組み合わせる方法が一般的でした。
重くて重厚感があり、民家では耐震面で使えず、寺院に使用されることが主だったそうです。
斎宮寮で使われていた忌詞 ( 使ってはいけない言葉 ) には「寺院」があり、「瓦葺き」と言い換えることとされています。当時の人達にとって、瓦を葺いている建物は寺だけであるという感覚があったようです。
そんなお寺と深いかかわりのある瓦ですが、建物を雨から守るという重要な役割がありますが、それと同じくらい伝統的な日本家屋の景観を重厚で格式高い印象にすることができます。
そしてそれの一役を担うのが様々な箇所に施された飾り瓦です。
とくに鬼瓦や鯱などの装飾瓦です。
これらには、装飾としての意味より、厄を除けて魔を祓うという意味がございます。
特にお寺にはたくさんの人が集まる場所なだけに、災害などの厄祭から守らなけれならないという意識からでしょう。
そういった視点からお寺の瓦を観ても面白いのかもしれません。