蓮の花 2023.08.24 客殿の前に蓮の鉢を寄贈いただきました。 蓮は7月、8月に大変綺麗な花を咲かせてくれます。 上品な香りを放つこの大輪の花は、早朝から咲きはじめて数時間でつぼみに戻り、開いては閉じるを繰り返しながら3日ほどで散ってしまいます。 咲いているタイミングでご来寺いただけました折には、貴重な蓮の花をお楽しみいただければ幸いです。 さて仏教において蓮はとても関係の深いものなのはご存じでしょうか。 仏像や仏画で蓮の花の上に座っている仏様をよく見かけることか多いかと思います。 なぜ蓮華の上にお座りになっておられるのでしょう? 蓮は清らかな水ではなく、濁った泥水のなかでまるで汚れを知らないかのようにとても美しい花を咲かせる植物です。 このことから嘘や悪事のような煩悩に冒されることなく、迷いの中から悟りをひらくことにたとえられているのです。 私たちの人生を振り返ってみても、ときには泥水に例えられるようなつらいこと、苦しいことを経験することがあります。 でも、その経験があるからこそ、蓮が美しい花を咲かせるように他人を想いやれる心の美しい人になることができるのではないでしょうか。 合掌 関連 Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 冬の風物詩「山茶花」2 新着記事 お知らせ一覧 2023.04.14 冬の風物詩「山茶花」2 2022.04.18 利休梅 2021.11.09 本堂の参道 2021.07.01 小さな来寺者 2021.05.25 お寺と月